「簡単に、単純に考える」2004,羽生善治,PHP文庫
たぶん、いま病気してます。昔の
パワプロで言うところの電話しかできなくなる、アレです。そんなコトは置いといて毎日本読んではメモ書いてってのはちゃんと毎日しようと思います。
この本は
スポーツライターの二宮清純、ラガーマンの平尾誠二、工学博士の金出武雄の3人との対談になってます。テーマはなんとなくあってないようなもので、「思考法」ぐらいだと思います。
前回、久慈の本でなぜ対談にしなかったのかって書いたけど、分野の違う人同士の対談だとお互いの知識を披露し合って終わりみたいなとこがあってどこまで深い内容になるのかは疑問かなぁ。
で、二宮との対談から。
この人、知識が豊富でスポーツライターとしては結構好きなほうなんだけど、なーんか自慢気に話しているように聞こえてしまう。この著書のなかに出てきた知識が既に他の本で読んで知っている部分もあるからだろうけど、NHKのプロフェッショナルの茂木みたくなにかあれば「脳科学では・・・」みたいな感じ。それが悪いってわけではないけど、いつまでも続けられたら面倒。羽生が聞き手で終わってる感じがする。
もう少し突っ込んで欲しいなってトコがあって、将棋において攻めるよりも守るほうがラクだというコト。戦略を組み立てる段階では主導権を握り、終盤になって斬り合いになったときに相手に手番を渡すと有利になることが多いと羽生が言っているが、スポーツの世界だとどうだろうか。
自分がやっているフラッグフットボールで考えると、オフェンスのほうは作戦に数が限られているから相手というよりも出来るコトを忠実に実行できるかに対して、
ディフェンスは常に相手の出方に合わせて自分を変えていかなければいけない。
と考えると守るほうよりも攻めるほうがラクなように思える。
野球のピッチャーとバッターで考えると、攻めるのはバッターであるがこの話の場合はピッチャーだと思う。考えていくと攻める守るってのはどちらが主導権を握っているかであることに気が付いた。
つまり、ピッチャーが投げなければ始まらないということは主導権があるということ。バッターはピッチャーが投げたボールにだけ反応すればいいから、単純な読み合いの世界ではバッターが「後出し」状態になる。だから、守るほうがラク。
フラッグフットボールでも同様。「後出し」判断ができるほうがいいと。
人と話していても
話題を提供するのは難しいけど、話題に乗っかるほうがラクだと。
でも、対応できるだけのキャパを必要とするから強者の考えなんだろうな。
で、平尾誠二との対談。
この人は組織論を考える上で度々お世話になってます。この本では組織論というより
指導者としての視点が強いです。
(以下は引用)
ーーー
ここが勝負どころだと感じるかどうかも実力の内なんです。勝負どころかどうか感じて、なおかつそこで判断し、指した手がいいか悪いか、その両方を見ないと本当の実力は分からない。
(中略)
スタジアムがワーッと沸くような
チャンスは、本当はチャンスじゃなかったりする。本当のチャンスはその前にあったのかもしれません。そのときにいいプレーができたからこそ誰の目にも分かるチャンスが出現しているわけです。
ーーー
これは野球だとわかりやすい。
ピッチャーが全力で投げ出したり、序盤でピッチャーに代えてピンチヒッター出したり。よく言われるけど点取った後の先頭打者とか、スコアリングポジションに
ランナーがいて内外野が前進守備をしくのかどうか。
漫画の
ドリームスに出てきたけど「勢い」と「流れ」の違いというのも関連するかも。
モノのデータを集めて分析する力より、勢いや流れを読んで勝負どころを見極める洞察力が求められている。
金出との対談は疲れたのでまた今度。
posted by albireds at 00:13|
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