2012年01月05日

もてき

新年一発目はモテキです。



この映画好きです。

「4人のタイプの違い美女から言い寄られる」なんて宣伝文句は嘘だということは最初からわかってましたが、大画面で神とも思えるような長澤まさみを見れるだけで1500円の価値はあると思います。



ただ、長澤まさみ以上に自分は麻生久美子に惹かれました。



好きな男に気に入られようと「もうB'zなんて聴かないからー」なんて泣きながら言う30過ぎの女性、かなり痛々しいけど、好きです。



だからなおさら、フられた後にリリーフランキーと寝て牛丼食って解決しましたって展開はホント気に入らないです。





あと、最後の「今夜はブギーバッグ」も本人登場でかなりアガりました。



「カルアミルク」とか「いかれたBaby」とかもドラマ同様「来たー!」って感じ。



でも、ミュージカルだとしてもなんか使いすぎというか、そっちがメインになっちゃってるというか、説明過多というか、「サブカルってなに?」って疑問に思いました。



サブカルってもっとダサカッコいいもんじゃないの、と。





そして、最後のシーン。



自分的にはナシです。

宇多丸師匠は「正しいことに恋するわけではない」という表現としてアリだと言っていましたが、この終わり方にしてしまっては冒頭でAKBやモモクロを批判して「恋愛はいかに相手に好きだって伝えるかだけがポイント」と言っていたことを肯定しかねない。



つまり、真木よう子に散々言われていた「モテたいなら今ある自分の仕事をちゃんとできるようになれ」というのが正論として語られていたのに、最後に「レイプまがいにキスしちゃえば彼女奪えるんじゃね?」という主張になってしまっている。



結局、成長してない主人公をなぜ真木よう子は応援してしまうのかわからないです。



見ながら夢オチを期待したんですが、ダメでした。





女性は主人公の言動にイライラするらしいですが、自分はそうでもなかったです。







ネット上のどこかで見つけた



「『モテキ』は基本的にはモテない女である作者が性別を逆転させたロールプレイをするマンガ。

ただ、作中の女達は作者自身に対してではなく、作者がモテない男性に対して言っているのがややこしい」



というのがしっくりきました。



自分の恋愛観を鑑みながらも、思わせぶりもどーなのよ、とか思って不完全燃焼。



また「(500)日のサマー」が観たくなる作品でした。
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2011年09月07日

ひゃくはち

「ひゃくはち」

正直、全体として浅くてぬるいと思いました。

観ていて「このシーン要るの?」というのが随所にあって、伏線にもなっていない。

喫煙飲酒といった不祥事になりかねないようなことも日常茶飯事であるということも知らない人にとっては面白い題材になっていると思う。

ただ、その描写が気にくわない。

物語前半では、ベンチ入りできるかギリギリの主人公がタバコを吸い、レギュラーと一緒に大学生と合コンするシーンがある。

そして、主人公と同じ補欠の親友が女子大生と付き合うことになる。

この話、なんにも意味をなしていない。単に高校球児の実態はこんなもんですよって知らせたいがためのシーン。


この物語の推進力は補欠である主人公がどうやってベンチ入りするのか。その過程でどんな友情を育むかという点にあると思う。

だから、いかに主人公に感情移入させて観ている人に「頑張れ!」って思わせるかが勝負なはず。

タバコ吸って、酒飲んで、合コンして、オンナと遊んでるような補欠を応援できるのか?


物語の後半で「スタンドからレギュラーに死んで欲しいって思っている人間がいる」みたいなことを主人公は言います。

が、「まず、オマエが死ね!」と言ってやりたい。


友情ごっこなのか知らないですが、「ベンチ入りしたい」と口々に言う割に特別な努力が見えてこない。

タイトルの108は煩悩の数と一緒ということなら、煩悩まみれだった補欠がそれを克服していくのもアリ。

そうじゃなくても、彼女がいることが支えになってという展開でもいい。

それなのに前半のシーンが全く活かされていない。ベンチ入りするための戦略もなんにもない。


なにより、主人公たちがベンチ入りするということは他の誰かがベンチ入りができないということ。

そこを無視してベンチ入り争いを扱うというのは、結局は友情ごっこを描きたいがための浅い補欠描写だったように思う。


ただ、よかった点は親子描写。

父親役の光石研さんがすばらしい。「あぜ道のダンディ」と同じく気丈に振る舞う父親がしっくりきて、反射的に泣けてしまいます。

特に背番号をもらえたことを電話で話すシーンは好きでした。

自分が高校野球をやっていたとき、両親はどんな気持ちで報告を待っていたのかと思うと。

あとは、野球映画で一番気になってしまうフォーム等々の技術の問題。

みんな引っ張る専門の同じスイングしかしていないのには笑えましたが、かなりリアルなレベルだと思いました。

主人公は万年ショートゴロしか打てないような初心者ダウンスイングで、これは意図したものかはわかりませんが、よかったです。


また、悪いところに戻っちゃいますが、市川由衣の記者のくだり。こちらもぬるすぎて何が言いたいのかわかりませんでした。


レギュラーは酒タバコ女で、補欠は「自分には野球しかない!」って話のほうが類型的ではあるけれど、もっと感動的になったと思う。

野球経験者以外が見るとどう思うのか疑問に思いました。


Kyohei
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SP 革命篇

「SP 革命篇」

テレビドラマ、映画と続くシリーズの完結編。

前作の「SP 野望篇」はアクションと前振りだけの作品になっていたが、今回はその回収ということでストーリー重視になっている。

そのストーリーは概ねざっくりわかっていれば楽しむことができるし、岡田准一と堤真一との対決は十分に見応えのあるシーンだったと思う。

ただ、ふと思ったのが堤真一をはじめとする革命派の人たちの作戦のスケールのなさ。

野望篇で「国民に危機感を植え付ける」といったセリフがあるように堤真一らが裏で手回ししている革命が一体どんなものなのか。それを岡田准一はどうやって防ぐのかというのが物語の推進力になっていたと思う。

ドラマシリーズは観ていないのでわからないが、自分のなかではこの革命のスケール感こそが期待感にもなっていた。

なのに、その革命というのは国会を武力制圧して汚職を自白させ、それをテレビやマスコミを通じて国民に知らせるというもの。

あれ?これってアンダルシアと一緒?

最終的には自分の家族を殺した殺してないの自白に集約される点も一緒。

きっとドラマシリーズから一貫して描かれていた堤真一の私怨というのがポイントとなっていて、ずっと観てきた人にとっては革命にいたる道筋とその動機が最大のスケール感を感じるところになっているのだと思う。

でも、気にしなければ気にならない程度。

なにはともあれ国会議事堂でのアクションは面白い。野望篇より全然面白い。


Kyohei
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2011年08月28日

武士道シックスティーン

「武士道シックスティーン」

勝ちに行くのか、楽しむのか、というのはスポーツする人間にとって至上命題だと思う。

女性の剣道という題材、しかも16歳という年齢設定を持ってくることによってより問題を明確にしていると思う。

ただ、対立構造を作って揺れ動くまではいいが、最後が中途半端で結局なんだったのかわからない。

しかも、全体としてぼんやりと中途半端なくせに決めに行った感じ台詞が入る。

原作の小説ではそんなブサイクなことはしてないんだろうけど。


最初の成海璃子が北乃きいに負けるシーンは果てしなく意味不明。一番重要なシーンなのに一番萎えるシーン。

防具なしで打ち合いなんてするのは疑問に思うし、最後の決闘のシーンなんて、まさにダンス。まさに3本目は予定調和の相打ちという映画全体を象徴しているかのよう。

部長は成海璃子タイプであるのに、成海璃子は部全体がゆるいなんて言う。「部長だけが理解者」なのか「なにより部長と対立している」のか、どっちかにすべきなのになにもない。
それに、成海璃子と北乃きいだけの世界だけでストーリーが進行しているだけでチーム感がまるでない。

スター・ウォーズをオマージュシーンは馬鹿にしているとしか思えない。


でも、キャスティングだけはかなりいい。

成海璃子と北乃きいはホントぴったりな役だと思うし、堀部圭亮や板尾創路とかもいい味だしてる。

可愛いコぞろいの女子剣道部なんて映画ならでは。


全体的にはギャグがダダ滑りしてる「書道ガールズ」よりはいいかな。


ひとつ考えたいのは「剣道」と「武士道」との違い。

これは原作の問題かもしれないけど、なんだか違和感。


Kyohei
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トランスフォーマー ダークサイドムーン

トランスフォーマー ダークサイド ムーン

マイケル・ベイによるトランスフォーマーシリーズの第3作目にして初の3D作品。

今日公開ということでネタバレは控えるようにします。


まず、いままでのトランスフォーマーシリーズに対する不満点を箇条書きで挙げると、

・ロボットの全体像が見えにくい
・戦闘のラストがあっけない
・ラブロマンスが単純
・ストーリーが一周回って難解
・上映時間が長い

の5点です。
そして、今回はどうだったかと言うと、第2作目よりは改善されているように思います。

今回はちゃんとロボットの全体像を見せてくれました。

ただ、その他の点に関しては、よくなってはいるもののやっぱりか、という感じです。

戦闘シーンのラストはいつも通りのカタルシスなど皆無。「これで終わっちゃうの?3部作のラストなのに?」と思うほど。

ラブロマンスはいつも通り。ヒロインが変わってあーだこーだあるようですが、とりあえず恋愛要素もいれとかなきゃいけないから入れたって感じ。

そもそも、主人公って必要かって疑問に思うくらい。

ストーリーは途中寝てても大丈夫なくらい難解。難解と言っていいのかわからないけど、難解。なんだかよくわからないことやってるけど、それ自体にそんなに意味がないのでいつも通り「どーでもいいや」とメガネ外して睡眠タイム。

2時間半もあるんだから1時間半ぐらいは戦闘シーンでもいいと思う。


以上が不満点。

次に全作までのよかった点。

・ロボットのフォルムのカッコよさ
・微妙にかわいくてわらえるキャラ
・変形シーンのCG
・アメリカペンタゴンのチーム感

不満点に比べてそんなにコレ!というものはいままでなかった。

そして、今回。

まず、ロボットのフォルムに関しては、かなり魅力的な敵がいて、それはかなりいいと思った。めっちゃカッコいい。

ただ、それ以外の新キャラはイマイチ。3作目にもなればバンブルビーもオプティマスもふつう。

キャラの描き込みも微妙だから、かわいくて笑えるシーンもなかった。

ただ、変形シーンはなかなか魅力的。

タカから変身したり、PCから変身したり、とここは全作とは違っていて注目点。


ここまで、どっちかというと不満が多かったが、ここが最大の評価点で、ペンタゴンのチーム感が最高!

3Dを生かしたあるシーンはなかなかの見物。ここまでカッコよく描くのであれば、ウルトラマンの最終回みたく「オートボットの助けは借りたけど、最終的には人類の勝ち」みたいな展開でもおもしろかったと思う。


あとは、今回はシカゴの街がぐちゃぐちゃになるところがいい。

前に書いたけど、トランスフォーマーは結局のところゴジラやガメラなんだから、一番見たいのは怪物が街を破壊していくシーン。

第2作目は砂漠での戦闘で残念なことになっていたけど、今回はシカゴでちゃんとめちゃくちゃにしてくれる。

最後だと思うとまだ足りないと思うけど。


前3作とも、いい意味でも悪い意味でのぶっ飛んばずにまとめてくれた作品だと感じた。

3Dの2100円出すほどではないと思うけど、平日の1600円ならいいかな、といったところ。


トランスフォーマーシリーズが好きな人、毎回Disってすみません。


Kyohei
posted by albireds at 23:34| Comment(0) | TrackBack(0) | Cinema Hustler | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

コクリコ坂から

「コクリコ坂から」


ネタバレしないように褒めますね。

まず、音楽がよかったと思います。

「崖の上のポニョ」を見たときに「音楽 久石譲」ってのをオープニングで見て、ちょっとガッカリした覚えがあります。

音楽はそんな安牌で来られてもなぁと。
結果的にその久石譲の音楽だけで映画自体が成功したようなものだったので、自分は筋違いだったということですが。


そして、今回の音楽は武部聡志。

オープニングでこの名を見て、「おぉ。もしかしたら期待できるかも」と思いました。

武部聡志といえば、テレビの「僕らの音楽」での主題歌↓
http://www.youtube.com/watch?v=OsEuy1xdjJ4

そして、「プロフェッショナル仕事の流儀」のテーマ曲を歌っている「kokua」のプロデューサーにしてキーボード↓
http://www.youtube.com/watch?v=W7K6ZsIDQ-I

ということで、二度三度と同じ曲が使われているのがちょっと気になるけど、ポップに走ることなく世界観にマッチした音楽でよかったと思います。


次に心象描写。

あーゆー男のコと、あーゆー女のコが付かず離れずの恋をしたらこんな感じのリアクションなんだろうなという描写が非常によかったです。

きっと自分の親の世代ぐらいの人が見るとノスタルジックもあいまって余計いいものに映るだろうなって思いました。


ストーリーに関しては、ネタバレしてしまうので詳しくは書きませんが、見ながらこーゆー展開になるんじゃないかなーみたいな安易な方向に進むことはないのでよかったと思います。

だからと言って、ドラマティックな展開やどんでん返しがあるわけでもないというのがこの映画のいいところでもあり、悪いところでもあるように思いますが。


あとは建物のディティールがよかったです。

実際の1964年あたりの風景というのはどういったものであったかは知らないし、リアルかどうかと言えば微妙ですが、物語に入り込む大きな要因になっていると思います。
このあたりは「リアルよりも映画的なリアリティ」というやつかもしれません。



ということで、個人的な感想をまとめると、
「通常価格で一人で行くほどじゃない。でも、安いときに誰かと行くにはいいんじゃねーの。」
といったところです。


Kyohei
posted by albireds at 23:32| Comment(0) | TrackBack(0) | Cinema Hustler | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

空気人形

空気人形


監督は「歩いても歩いても」の是枝裕和。 主演は「ほえる犬は噛まない」のペ・ドゥナ。

いい映画だとは思うけれども、好きな映画ではなかったです。

もちろんペ・ドゥナのカラダを張った演技は素晴らしいと思ったし、めっちゃ可愛いとも思った。

だけど、映画全体に漂う哲学的な雰囲気というか文学的な雰囲気が彼女を楽しむことを邪魔しているように思えた。

それはある意味当然のことでアイドル映画として楽しむときに、心がどうだとか、人間とはなにかなんて考えたくない。

「僕の彼女はサイボーグ」みたくヒロインが輝いていればそれでいい。


ラブドールが心を持つという設定は面白いと思ったし、なかなかエグいシーンもあって色んな楽しみ方のできる作品だと思う。

アイロニカルにテーマを訴えてるとわかっていつつも「うっせっ!」と煙たがってしまうあたりは自分の未熟さかもしれない。

とりあえず、女のコとは一緒には見たくないけど、オススメです。


Kyohei
posted by albireds at 23:30| Comment(0) | TrackBack(0) | Cinema Hustler | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ハイキックガール

ハイキックガール

あの伝説的な映画「少林少女」の制作をつとめた西冬彦の初監督作品。

「チョコレート・ファイター」同様にCGなし、スタントなし、ワイヤーアクションなしの格闘アクションをウリにしている。

公式サイトのトップには「世界初!失神体感アクションムービー」と銘打ってあり、「きみ、蹴られたいの?イクよ!」と少女のセリフとしてデカデカと載っている。

まさか「チョコレートファイター」はもちろん「マッハ」をはじめとしたタイ映画を知らないわけがないのに「世界初」と言ってしまう厚顔無恥ぶりに、B級映画以下を思わせるようなセリフ。

感想を一言で言うと、「大学の映画研究会なんかが大学バックアップを受けながら部活生の協力のもと作った映画」とすれば大満足。

とにかく、アクションはすごい。

主演の武田梨菜はガチで空手ができる人だし、さらにガチの小林由佳との対決シーンはかなり見物。

さらに、師範代の拓殖大空手部監督、目黒学院高校空手部師範でもある中達也のアクションはエグいという一言に尽きる。

回し蹴りではなく突き蹴り(一般的には前蹴り?)というのはなかなかお気に入りではあるけれども、ふつうの人が見る映画としてはどーなのかなぁと疑問。


ただ、ストーリーと演出は前述の通り学生なら許せる程度。

正直「チョコレートファイター」も酷かったけど、それなりに「見守ってあげよう」という気にはさせられた。

でも、「ハイキックガール」は「あれ?思いつきで撮っちゃった?撮りながら考えて当初の構想とズレちゃってない?」という感じで、案の定「もういいやー」と諦めてしまう。

そして、その諦めてしまう一番の要因は演出にあって、相手を蹴るたびに挿入されるリプレイ&スローモーション。

これがなければ時間は半分になるはず。

いちいちリプレイとスローモーションが入って、物語のテンポが悪いうえに内容がわけわからない。


最終的には可愛いコが完全無欠でアクションしていればOK。この点においてはどの映画よりはるかにいい。

正直「チョコレートファイター」主演のジージャーよりも好き。

というわけで、格闘アイドル映画としてオススメです。

そして、リプレイ&スローモーションがあるので空手の教則ビデオとしてもオススメです。


Kyohei
posted by albireds at 23:28| Comment(0) | TrackBack(0) | Cinema Hustler | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

6月の勝利の歌を忘れない

「6月の勝利の歌を忘れない」

先日亡くなった松田直樹の功績を今一度確認するために、2002年日韓W杯のドキュメンタリー映画を見ることにした。

素材としてはかなり面白い。ミーティングやハーフタイムでの選手の会話やトルシエの指示まで聞くことができる。

よく緊迫した状況の中でカメラ撮影ができたと思う。

その他にもオフの顔も見ることができて、選手のパーソナリティを垣間見ることができる。


なかでも最終選考になって代表入りした中山と秋田の存在はかなり強烈に感じた。

ムードメーカーでありつつ、チームとしてバランスをとっている姿は、WILDにおける自分の立場にも重なるところがあるように思えた。

中山と秋田の両ベテランと共にチームを支えていたのは中田浩二なのかもしれないと思った。

フィールド内だけでなく人間関係でもディフェンス陣とオフェンス陣をつなぐ存在のように思えた。

あとは、やっぱ小野のテクニックはスゴいなとか、柳沢は富山県人らしく地味やなとか、ダバディの通訳うまいなとか。


そして、トルシエが面白かった。

彼の監督としての手腕はそこそこ評価してるし、それほど嫌いじゃない。
ただ、映像を見ていると人間的にどーなのというかいかにも変人で選手もなかなかイライラしてたと思う。

試合本番になって「フラット3」を放棄したように、いいところは取り入れて合わないところは聞いてるふりができるオトナのチームだったんだと思う。


トルシエともう一人重要な人物が山本昌邦コーチで、この映画はこの人が主人公だと思えてくるほど。

トルシエのフォローをしていたのは全部彼で、映画と合わせて著書を読むとよくわかる。

トルコ戦で負けたあとにある選手が
「山本さんは素晴らしかった」
と言うシーンがあってそれがすべてを象徴しているかに思えた。


この4年後のドイツ大会ではチームが分解してしまったというような話を聞くが、是非同じような映像にして欲しかった。

ただ、全部で3時間半もある長編である点、字幕があるが誰がしゃべってるのかわからない点、そのへんの動画ソフトで編集したようなエフェクトを使っている点は残念。

そして、それほど松田直樹の本質に迫っていなかったのも残念。


W杯予選がはじまる前にサッカー熱を上げておくにはオススメ。


Kyohei
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2011年07月08日

キャピタリズム

「キャピタリズム」

「華氏911」のマイケル・ムーア監督作品。

そろそろ記憶から消えかかっているサブプライム問題をはじめとして資本主義への疑問を投げかけているドキュメンタリー映画。


見ていて思い出したのは2ちゃんねるの書き込み。

–––
ちょっと思いついたんだけど、日本で景気悪くなってる原因って家やマンションが売れないからだよね?
だったら低所得者にも家やマンション買える様にローンの審査基準を緩和してあげればいいんじゃないかな?
そうすればみんな家買えるし、建設業界も不動産業界も盛り上がるんじゃないかな?
–––

これはネタで、こうやって考えた結果サブプライムローン問題が勃発した。

この解説については、町山さんの話がわかりやすくて、銀行はちゃんと返してくれる人よりも滞納して利子を多く払ってくれる人に貸したほうが得なことに気が付いた。
そして、返せなくなってスグに自己破産させないように法規制までブッシュがしてしまった。

最終的には、映画にあるような住んでいた家を取られてしまう人が多く出てしまった。

資本主義は誰にでも成功するチャンスがあると言うものの、失敗者は失敗者のままで、成功者からの搾取を受けてしまうシステムであることに気付かされる。

マイケル・ムーアによると、オバマが大統領となり社会主義的な国家になろうとしている傾向にあるそうだ。

これが真実がどうかは別として、日本にいるとわからないアメリカのダークサイドを見ることができる作品は重要だと思った。

日本の首相なんてネタが豊富なはずなのになぜこういったドキュメンタリー映画が作られないのかが不思議だ。

きっと松本龍元大臣みたいな人がいるんだろう。


関係ないけど、この映画でも「マイレージマイライフ」でも「グラントリノ」でもデトロイトは終わった都市として描かれている。
というか、それが前提にしている。

なのに、なぜいつまでも「デトロイトは自動車工業の街」なんて教えているのだろうか。

学校の社会科地理はどのくらいアップデートしているんだろう。

ありもしない「三権分立」を教えるくらいならサブプライム問題がなぜ起きたのかを教えた方がマシだと思うのだが。


Kyohei
posted by albireds at 21:41| Comment(1) | TrackBack(0) | Cinema Hustler | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする